MORYO通信 ~Urbs Communication~

本を読んで勝手にいろいろ言います

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

舞元力一 ひとくち嘘ニュースが好きなあなたへ 『乱調文学大辞典 著 筒井康隆』

舞元力一というYouTubeで配信されているラジオがある。 にじさんじに所属するバーチャルライバーのジョー・力一氏と舞元啓介氏がパーソナリティを務めているラジオで、先日めでたく30回放送に達した。 30前後のおっさん二人(力一氏は年齢不詳だが)がいわゆ…

エクス・アルビオ そして伝説へ…… 『デルトラ王国探検記 著 エミリー・ロッダ』

いくつになっても「冒険」という響きにはワクワクさせられる。 冒険譚はなぜこんなにも人を惹きつけるのか。古くは神話の時代からイアソンやヘラクレスの冒険譚が作られ、日本でもヤマトタケルやスサノオの冒険譚が作られている。現代でも、大ヒットゲーム『…

癒月ちょこ 保健室は怪我を治すためだけの場所ではない 『保健室の死神 著 藍本松』

2月14日、聖・バレンタインデー。 男たちが女性から貰ったチョコレートを奪い合い、15日の0時時点で一つもチョコレートを所持していなかった者は首輪に仕込まれた爆弾が爆発して死ぬというデスゲームである。 というのは戯言であるが、バレンタインデーとい…

自由律大喜利がしたいという話 『カキフライが無いなら来なかった 著 せきしろ、又吉直樹』

自由律俳句ってあるじゃないですか。 たぶん、尾崎放哉の『咳をしても一人』が一番有名だと思うんですが、僕は又吉直樹氏とせきしろ氏の共著『カキフライが無いなら来なかった』が大好きなんですよね。 www.gentosha.co.jp 飲み会の話だろうね、これ。 わか…

でびっち一周忌 追悼特別番組に見た、でびでび・でびるの真骨頂 『メドゥサ、鏡をごらん 著 井上夢人』

鬼才、でびでび・でびる。 noteで映画や小説のレビューをしたり、「悪夢組」というユニットを組んで独特な世界感の動画をアップしたりと、以前からでびる氏はその才の片鱗を見せていた。しかしそれは氷山の一角に過ぎなかった。 2月7日23時。その真骨頂を我…

下戸が呑みイベントに行っちゃった話

居酒屋の飯ってなんであんなに美味しいんだろうか。 焼き鳥とか刺身とか、それらの美味しいお店は大抵居酒屋である。他にも鯨や馬刺しといった普段食卓で目にする機会の少ないもの、寿司、蕎麦、フレンチ、イタリアンなんかも夜に食べるなら飲酒が前提になり…

竜胆尊 かわいい鬼はどこから? 『奇譚蒐集録 ~弔い少女の鎮魂歌~ 著 清水朔』

節分の季節だ。 節分と言えば豆撒きである。幼いころに、鬼に扮した大人に向かって豆を投げて撃退した、という方も多かろうと思う。しかしなぜ豆を投げると鬼を撃退できるのか、ご存じだろうか? マメ。それは「魔目」「魔滅」と表せる。「魔の目」にぶつけ…

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