MORYO通信 ~Urbs Communication~

本を読んで勝手にいろいろ言います

下戸が呑みイベントに行っちゃった話

居酒屋の飯ってなんであんなに美味しいんだろうか。

焼き鳥とか刺身とか、それらの美味しいお店は大抵居酒屋である。他にも鯨や馬刺しといった普段食卓で目にする機会の少ないもの、寿司、蕎麦、フレンチ、イタリアンなんかも夜に食べるなら飲酒が前提になりがちである。

 

私はスーパー下戸でほとんど酒が飲めない。居酒屋で頼むのは、もっぱら甘くて弱い酒かレモンサワーだ。それでも、一杯飲んだだけで心臓バクバクの全身マッカッカになってしまう。以前、電気ブランを飲ませてもらったことがあるが、一滴でグワングワンになってしまった。

 

そんな私が呑みイベントに行っちゃった。

今回私が参加したのは、「ちょい飲み、はしご酒」がテーマの、町ぐるみで様々なお店が参加する、地域振興の意味合いが強いイベントだ。

受付でチケット(3枚1組、1枚1000円)を買い、各店舗でそれを渡すことによってサービスを受けられるというシステムである。1店舗につき1人1枚まで使えるが、お店の空き状態によっては追加でお酒や料理を頼んでもいい。

しかし、このイベントのメインの目的ははしご酒であろう。各店舗で1枚ずつチケットを使っても、最低でも3店舗を巡れるようになっている。今まで行ったことのないお店に足を運べるというのが、このチケット制の魅力だろう。

 

結論から言うと、こういったイベントには、酒が呑めなくても参加していい。

多くの店舗はソフトドリンクを提供してくれている。イベントが行われた場所が住宅街に近いこともあり、家族連れが訪れる場合を想定したということもあると思うが、しっかりメニューに載っている以上、大人が頼んだとて問題はなかろう。

ただ、それでも、入るお店は選ぼう。居酒屋やレストランは、料理一品+ドリンクというメニューが主流だが、スナックやバーでは、カラオケ+お酒、乾きもの+ドリンク2杯など、あくまでもお酒をメインとして提供している場合が多い。そういったお店は今回避けさせていただいた。

 

今回私が伺ったのは、昼は定食を提供し、夜に居酒屋になるタイプの飲食店と、いつもランチに利用している洋食店だ。 チケットが一枚余ったが、イベント終了後も地域のお店で金券として使えるので、後日喫茶店で使おうと思う。

 

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こちらは前者のダイニングバーで出てきたビーフシチューだ。ドリンクはカルピスサワー(甘くて弱いから飲める。全居酒屋はカルピスサワーを置け)を選んだが、メニューにはソフトドリンクも載っていた。

ランチ帯には何度か行ったことがあるものの、夜の来訪は2度目である。初めて行った際にはお酒を飲める同行者がいたが、今回は一人。開店とほぼ同時に行ったので待つことはなかったが、人気店ということもあり、店内はすぐ満席になった。

そしてこのビーフシチュー、美味い。家庭科の教科書に載せたいビーフシチューだ。牛肉がスーパー柔らかい。しっかり煮込まれていて、そのへんのファミレスとはやはり数段もレベルが違う。スプーンでジャガイモとニンジンがスッと切れる。そして、こちらのお店、元八百屋ということもあって野菜も美味しい。最後はスキレットに残った汁をパンに吸わせていただいた。死角、無し! 滞在時間20分で優勝。

 

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こちらはランチでよく行く洋食店のラザニア。ドリンクはウーロン茶を頂いた。チケットを差し出すと赤、白、スパークリングのうちどれにしますか? と聞かれたが、流石にワインの度数を耐えられる自信はない。ソフトドリンクでもいいですか? と聞き返したところ、快く了承していただいた。

ラザニアは陶器の器に盛りつけられて提供される。運ばれてきた際、まだチーズはグツグツと煮立っていた。まるで私の心臓のビートに呼応しているようだ。しかし油断すると上顎全火傷になるので注意せねばならない。

ちょっと冷ましてから一口。チーズの量が尋常ではない。とろけるチーズ1パック入れちゃいましたwみたいな量だ。かといって、しつこくない。トマトソースのおかげか、むしろすっきりとした味わいである。非常にベネ。滞在時間30分で優勝。

こちらのお店にはランチで何度も伺っているのだが、夜の訪問は初めてであった。夜はコースのみだと思っていたが、そうではない単品ずつの注文でも大丈夫とのこと。これで夜も通えるようになったので嬉しい。

 

 

さて、もう一度結論を言うけれども、こういったイベントは、酒が呑めなくても参加していい。

楽しめるか楽しめないかは、はっきり言ってその人次第だろう。お酒が飲めなくて肩身が狭い……と思ってしまう方には向かない。ただ、周囲の人はそれほどお酒が飲めないことに対して、なんとも思ってないぞ。むしろ、長居をしないのであれば、一杯のドリンクで何時間も居座る連中よりありがたがられるだろう。堂々と入店して、堂々と注文すればいい。

しかし、繰り返しになるけれども、入るお店は選ぼう。それから、お水ではなくてドリンクを頼もう。夜に飲食店に行ったのならば、ラーメン屋でもない限りドリンクを頼むのが礼儀というもの。

この二点を守って、楽しい下戸酒場ライフを送ろうね! あと全居酒屋はカルピスサワーを置け。

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